sirousagiのブログ

オーバー・ザ・レインボーを目指して

骨董市

秋の一日骨董市を訪れた


大きなホールに様々な骨董屋が並んでいる


様々なものたちがぐしゃぐしゃと音と匂いを出している


埃やカビ臭さ


店主の客に媚びない佇まい


恐る恐る値段を聞く客


無言で並び立つ道具たち


外は秋の日差しが燦々とぬくもり、猫が喜ぶ日向があるが


会場にある招き猫はシンとして
冷ややかに前足を上げている


青い目の人形はどこを見ているのかそっぽを向く


蜻蛉玉が秋の日を受け輝く


田舎の畦道にひっそりとしていた道祖神が
喧騒な都会の店先に並ばされている


遠い砂漠の国から連れてこられたであろう仏陀像


様々なものが吐く長いため息を聴く


帰り道はどっと疲れが噴き出す