衝撃
あの日
文化祭の準備で
九段会館に一日中缶詰めになっていた
秋の夕暮れは早い
会館を出ると
何か周りが騒然としている
地下鉄九段下の駅に着いたら
号外を拾った男子が
驚きの声を上げた
三島が自決したって!
えっ
彼の小説は好きだが
途中から
彼の行動についていけなくなった
ボーディビルや楯の会など
理解できない
川端康成が
三島由紀夫の最期を見届けに
市ヶ谷に
のちに
石原慎太郎が書いていた
自分は入って見届けるのに躊躇いがあって出来なかったと
地下鉄のホームで
皆んな其々に思いを巡らせているのか
寡黙
地下鉄の暗闇を見つめるばかりだ
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